花屋敷であんこになった後

むかって左のほっぺの彼女は
子供に配るためにたくさんの風船を手に持って立っている人を見て
「なんで飛んでいかないんだろうねぇ」
と言った。


ぼったくりのお化け屋敷をでてから
「もう二度と行かない」


迷って決めたクレープがいまいちだったらしく
無言。でもふくみ笑い。

きたきたきた。これこれ。この温度と速度。と私も笑みをふくむ。
やっぱり私のこころの恋人だ。
エイエンノコイビト。きぃちゃん。
はなれてても
と私はうたうけど、そう考えるしかないんだけど
会うと、ちがう気がしてしまう。
ちょっと無理があるゾ、と。
でも、はなれてるんだから仕方ない。
でもでも、私の身に起きた最近の一大事はきぃちゃんの夢の中に出てきた私が話していたらしい。
元気?とメールが来たのでそれがねと返したら「うん。知ってた」と。
繋がるものは繋がるんだな。
繋がっていてくれてありがとう。
私の背中のひとたち(たぶん死んだ犬たち、彼女たちの前世はたぶん死んだおばあちゃん)は
よっぽど自分の守るものの生命の危機を感じたのか
あの時はとにかくありえないタイミングでいろんな人が次々私の前に登場した。
まさか出張までするとは。
出張手当出さなくちゃね。うしろのひとたちありがとう。恩返しは前を向くことですね。





おいしいごはんが続々。
魔法のように彼らと一緒に食べたものは全て美味しかった。
これじゃ逆週末のごちそうだ。
あなたたちがいるから東京、好きです。


東京で電車の窓に写る風景に残像する「生活」の二文字。
東京の虫の声はよく通る。