藤田まことか

吉田さんがバイオリンで参加の留美ちゃんソロライブを十蘭堂にみにいく。

ピアノのライブは何度か拝見したことがあるがギター弾き語りは初めてだった。

すごーく繊細でダークだけどだからこそ眩しいものがあって、じゃぶじゃぶ沁みていくのがわかって

とても健康的な気持ちになった。

オリジナル曲とカバーの選曲もすばらしかった。

見る者を自分の世界へ一瞬で引きずり込めるのは

誰にも踏み入ることのできない何かを持っている人だ。

やっぱり留美ちゃんて天才だと思う。

吉田さんのバイオリン・・・ため息が出るくらい。美しい旋律にものすごく感動した。

留美ちゃんの声ととろとろにからまってとってもかっこよかった。

先日水玉で「あばらに咲いた風船」をピアノ、ベース、バイオリンで歌ったときも

練習からとにかくテンションあがるあがる。情熱大陸を踏みしめた!

うすうす気づいてたけど吉田さんって天才!イチローみたいに、天才だけど努力を惜しまないところに惚れる。


感動に包まれてほこほこしながら、ウィアードメドルレコードに寄ったら

なんとテニスコーツのお二人が!

「いらっしゃいませ〜」と、うえのさん。

おどろく私。「まだ(札幌に)いました〜」と、さやさん。

しまった!と思った。

だって、こんなに大好きなミュージシャンを目の前に、おどおどしてカラ回る自分が目に見える。

でもやっぱりうれしくて夢みたいで秋庭さんのアシストも借りて気持ちは伝えたつもり!

こんなときのボキャブラリーの乏しさに我ながら絶望的になる。

かといって直球勝負もへたくそでどうしたって中途半端。

好き好き言うとウザイかな・・とか考えるからいけないんだよね。素直がいちばん。

お二人は顔をあわせて「うれしいね!」なんて言ってくれて、やさしい。

言わずと知れたコーヒー中毒うえのさんが淹れたコーヒーをいただく。

こんなご褒美があるか!とめまいがした。コーヒーにサインを書いてもらいたかった。

さやさんは本当に女神みたいやさしくてかわいくて直視できませんて!!

秋庭さんが「せっかくだから色々話しなよ〜」なんて言ってくれるのでおどおどしていたら


さやさん「じゃあ、映画の話でも」


私「あ、いちばん好きな映画とかありますか?」


さやさん「うーん、なんだろう、あーごめん、思いつかない・・・(笑)」


私「・・・私は『フリントストーン』です」


さやさん「フリントストーン?みたことないなー」


うえのさん「一番好きな映画がフリントストーンって!微妙だな〜!石器時代のはなしだよねー」


私「はい!微妙って言われます!石器時代が好きなんです。」


さやさん「最近みた『シャーロットの贈り物』おもしろかったよ」


私「みてないです・・・誰が出てるんですか?」


さやさん「俳優はよくわからないんだけど、豚が出てるの!」


私「豚!フリントストーンでは台所の流し台の下に豚が居て生ごみを食べてくれるんです」


さやさん「え、縄文時代って豚いたの?」


私「あの、石器時代です!」


げらげらげらげら!!



とまー、まるでとんちんかんな会話を繰り広げたのでした。役立たずな私の映画人生・・・

でもすごーーくたのしかった!

シャーロットの贈り物観てみようっと。蜘蛛がとにかくいい奴なんだって。

うえのさんがヨーロッパ帰りの飛行機でみて最高だったという男のフィギュアスケートの映画もみたいな。日本でやるかな。

一言一言が独特で興味深くて、歌のようにアルペジオで喋る二人にすっかりほの字組。

札幌で録った音源もたのしみです。


うえのさんソロ作品『ヴェノルゴール』を聴いていたら「雪が降ってきたね。」とさやさん。



Prefuse 73『プリパレーションズ』
重量感のある二枚組!ドラマチックルネッサンスざんす!


星が降り積もった一日だった。